クラーナハ展に行ってきた

ウィーンの国民的画家である

クラーナハの大回顧展が大阪の

国立美術館で開催されているので

行ってきた。

1500年代、民族と宗教が激しく対立した

中世ヨーロッパ、激動の時代の中で

東ヨーロッパを支配していたハプスブルク家

のお抱え絵師としてその名を轟かせた

クラーナハ。優美な貴族の肖像を描いているだけかと思えば当時でも先鋭的な女性のヌードを

描いたり、少女が男の生首を持って微笑む

というストイックなものまで数多く描いている。

クラーナハの特出した点は隠すべきところを

隠してないという点である。聖書にあるように基本的に局部は絵画の中では隠すものなのだけれどシースルーの布を纏わせることで

隠してる意味がないような演出をさせ

それがよりエロチックさを引き立てている。

他にも老年の男性が若い女性に囲まれて

だらしない表情をしているような絵もある。

女性の怖さ、美しさ、強さ全てがクラーナハ

絵には凝縮されているように感じる。

私にはどうしてもクラーナハが描いた女性は

10代の少女に見えるのだけれど

クラーナハは晩年若い女性に魅了されて

いたのかもしれない。じゃないと

あんな絵は描けないと思うし。

絵描きだって人間だから願望がかならず

その絵に出てくる。クラーナハがどういう

女性関係を持っていたのかは記録がないから

わからないのだけれど若い女性に死ぬまで

魅了されていたことだけはなんとなくわかる。