「『教育勅語」をことしの流行語にしよう」

この1ヶ月あまりのあいだ

教育勅語」という名前をイヤというほど耳にした

別にイヤじゃないんだけど

それまでは「教育勅語」なんて名前

記憶の片隅にどうにか引っかかっていたというかんじで

つまり意識の外側にあったような気がする

それが俄かに「ブーム」のようにマスメディアが口にするようになった

「口にする」といったって

それを細かく説明することはなくて

たいていは「時代錯誤」とか「戦前回帰」とかとセットで片づけられてしまう

あれだ

なんか悪習とか迷信みたいな扱いなワケだ

それを見たり聞いたりしていると

こっちは意識の外側にあった「教育勅語」だから

一概に「悪く扱う」のはどうなのか?ともかんじる

え?「教育勅語」って悪なの?ってかんじだ

だってそんなもの教育された覚えはないし

内容なんか知らないし

いいか悪いか評価したことねえし

改めて読んでみた

「朕惟フニ我カ皇皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ?ヲ樹ツルコト深厚ナリ」

いきなりチンと来たよ

電子レンジじゃあるまいし

チンはねえよな

しかしチンというのは文脈から読むと

これを語ってるひとが自分のことをそういってるんだなと思い当たる

自分のことをチンなんていってる時点で

このひとは「ただものではない」と気づくわけだが

それにしたってチンなんてねえ

いきなり書き出しのところに引っかかっちゃって

本文に踏み込めない

なんなんだよ?「皇祖皇宗國」って

聞いたことねえよそんなの?

でもなんかものすごいことだけは伝わってくる

そうしてこのあと延々と親孝行だのなんだのとグダグダと続く

親不孝の限りを尽くしてきたおれとしては

耳が痛い

つーか「なにいってくれちゃってんの?」というかんじだ

確かにいいこともいってる

でもね

憲法は時代とともに変わらなくてはならない」とかいいつつ

それと真逆の雰囲気をかもし出す教育勅語を幼稚園で暗記させるって

同じひとたちが企んでいるって

意味わかんねえし

だって憲法すら時代遅れだから現代風に直そうっていってるヤツが

こんなチンで始まるような古色蒼然としたシロモノを持ち出すって

論理的におかしいだろ

こういう状況を見ていると

これだけ話題にあがっている教育勅語だが

当たり前のことに

ほとんどの国民は全文を読んでいないし

だから当然内容を理解していない

軽薄なネトウヨ

読んでいても内容を理解できない

これじゃ幼稚園児と同じだ

暗記だか丸覚えだか知らないが

内容も知らず「教育勅語」という名前だけがマスメディアで扱われていくことに違和感がある

本質も知らずに名前だけが頻繁に出てくるというのは

これはもう「ユーキャン」が主催している「流行語」ではないのか?

ことしの年末の「流行語大賞」には

広く国民が理解しいいにしろ悪いにしろ判断できるように

教育勅語」を受賞させるべきだ