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お母ちゃん

大人になってから

親と手を繋いだ事が

ありますか?

普段の生活が送れるならば

手を繋ぐ事なんて

殆どないかも

しれませんね。

手を繋ぐ。

親が歳を取り

介助が必要になった時。

そんな場合が

一番多いのかもしれません。

俺の場合

父親は突然だったから、

手を繋いだ記憶はありません。

母ちゃんは。。。

倒れた日。

小さく軽い母ちゃんを

背負い病院に行き

数十年ぶりに

手を繋ぎました。

シワシワで、細くて、

子供みたいに

小さな手。

この手で俺を

育ててくれた。

そう思いながら

手を握り締めていました。

仕事に行く前に病院に行き、

もうろうとしている

母ちゃんの手を時間まで握り、

明日の朝に俺が来るまで

頑張れよと手を離す瞬間。

生きている手を握れるのは

これが最後なんじゃ

ないかという悲しみ。

仕事中も

いつ病院から連絡が、、

という不安。

手を離すと天国に行く時間が

早まるような気がして、

ずっと手を握っていました。

徐々に体調が悪くなる母ちゃん。

握り返す力も無くなり、

素人の俺にでも

もう、さよならの時が

来た事が分かりました。

夜に姉が帰り、

俺が母ちゃんと二人で

最後の夜になるかも?

と、思いながら過ごします。

右手で手を握り、

左手で摩り。

俺は母ちゃんの手を

一晩以上握っていました。

最後まで俺の事や家の事を

心配していた母ちゃん。

大人になってから

親と手を繋ぐ機会は

そんなに無いけれど、

元気な親の手を

感じたかった。

元気になった、お母ちゃんの手を感じたい。

手を繋ぐのは

心も繋がる気がします。

子が思う以上に

親は子を思っているもの。

子供と手を繋げるのは

幾つになっても、

きっと嬉しいに

違いありません。

今まで手を繋げなかった時間を

取り戻すかのように

ずっとずっと

手を握っていました。

5月23日は、

母ちゃんの誕生日。

頑張るんだよ。

お母ちゃん。

って、思った気持ちを大切にし

あの時の事を忘れない。

たまに、手を握ってます。