梅(むめ)が枝(え)にものうきほどにちる雪を花ともいはじ春の名たてに 源重之

梅(むめ)が枝(え)にものうきほどにちる雪を花ともいはじ春の名たてに

 源重之

 春歌とて

 新古今和歌集 巻第一 春歌上 28

「梅の枝に大儀そうに少しばかり散りかかる雪を花とはいうまい。春の名折れなので。」『新日本古典文学大系 11』p.27

本歌「梅が枝にふりおける雪を春近み目のうちつけに花かとぞ見る」(後撰 冬 読人しらず)。

ものうき 「春立てど花もにほはぬ山里はもの憂かるねに鶯ぞなく」(在原棟梁 古今 春上)と同義。

ちる 花の縁語。

名たてに 「名たてなり」の中止形。

「残雪」の歌。

源重之(みなもとのしげゆき、?-1000?)平安時代中期の歌人清和天皇の皇子貞元親王の孫。

拾遺集初出。勅撰入集六十八首。

隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では寂蓮法師と番えられている。

小倉百人一首 48 「風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふ頃かな」

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